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○ アリバダを観察する時の注意
 
アリバダ、コスタリカのウミガメ

アリバダ、ウミガメの一種、ヒメウミガメの大産卵現象。オスチオナル、コスタリカ。
○ アリバダって何?

アリバダ

Arribada”とつづります。

 ウミガメの1種、ヒメウミガメ(Lepidochelys olivacea)が産卵のため一斉に砂浜に上陸してくる自然現象です。
 数日のうちに狭い砂浜へ、のべ数千頭〜10数万頭、多いときにはのべ数10万頭から100万頭ものウミガメが上陸してきます。
アリバダはコスタリカを含めて世界で8箇所の海岸でしか確認されていません。

 アリバダ "Arribada"という言葉はスペイン語の"Arribar" (到着する)という単語からつけられました。
米国の生物学者が付けた呼び名で世界的に使われていますが、その土地で使われている表現もあります。 オスティオナルでは、村人はフロータ "flota" (船団、艦隊)とも呼んでいます。

 0日目...

 朝、アリバダが始まったという知らせでプラジャへ出てみます。

 プラジャ(playa) とはスペイン語で「砂浜」や「海浜」という意味です。ここコスタ・リカはスペイン語の国です。聞きなれない言葉だとは思いますが少しだけお付き合いください。

 村の中心からちょっと離れたプラジャのあたりにいくつかの影がみえます。
アリバダ、オスチオナル
砂浜一面のウミガメの上陸跡 アリバダ、ウミガメの一種、ヒメウミガメの大産卵現象。オスチオナル、コスタリカ。
波打ち際をそちらに向かって歩いていくと、次第にウミガメの上陸跡が増えていき、最後にはどれだけ上陸跡があるのか分からなくなってしまうほどです。
プラジャには何頭か海に帰り遅れたウミガメを見ることができます。

 アリバダの前夜の上陸を、オスティオナルでは、ウンブラール (umbral:戸口) と呼んでいます。普段でも数頭の上陸があるオスティオナルですが、アリバダの前夜には100頭以上の上陸が起こっています。




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 夕方になると、夕日に照らされて1頭、また1頭とウミガメが上陸してきます。
沖にはいくつものウミガメの頭が見えています。呼吸をするために水面に顔を出し、プラジャの様子を見ているのでしょう。

本番は夜です。

陸にはほとんど灯りがないのでプラジャは真っ暗です。
海は月明かりと星明りに照らされて白くぼんやりと光り、崩れる波がもっと白く浮びあがっています。
北極星は地面近くに小さくまたたき、南の空に南十字星が輝いています。
ウミガメ、アリバダ、オスショナル
上陸してくるウミガメ

波打ち際にぽつぽつと黒い影が見えます。
目の前をゴソゴソとプラジャの高い方を目指して這っていきます。

ウミガメです。

一頭、また一頭と上陸してきます。

プラジャを少し登って、満潮でも波がかぶらないあたりへ行ってみます。
そこでは、周り中で、バサッバサッと産卵のために穴を掘る音、フウーッフウーッという息遣い、ゴソゴソという這いまわる音が周り中から聞こえてきます。

半月の下、薄暗いプラジャに何頭ものウミガメがいるのが分かります。
暗闇に目が慣れていると、自分の周りに何十頭ものウミガメがいることが分かるでしょう。
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 満潮の後は上陸してくるウミガメがもっとも多い時です。

座って一頭のウミガメの産卵を観察していると、いきなり後ろからぶつからってきました。

ウミガメです。
ヒメウミガメ
ウミガメ、オスティオナル、アリバダ

いきなり砂をかけられました。
横で別のウミガメが穴を掘り始めたからです。
足を踏まれていくこともよくあります。

たまたま這ってくる正面にいると、目の前で頭を持ち上げ、フウーッと喉を膨らませて「どけ」とばかりに威嚇してきます。そう感じられます。


アリバダの時は、よく言われるようにウミガメが臆病な生き物だとは感じにくくなります。

これは極めて特殊な例です。
アリバダが普通ではないのです。


これが数日ほど続きます。



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