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アリバダ、ウミガメの一種、ヒメウミガメの大産卵現象。オスチオナル、コスタリカ。 |
現在、地球上には7種(8種)のウミガメがいます。 コスタリカでは6種類のウミガメを見ることができます。
6行の青い部分はコスタリカで見られるウミガメ。そのうち上4行(色が違う)のはオスティオナルで見ることができるウミガメ。ただし、ヒメウミガメ以外は少ない。 (*1) スペイン語でも中米各地で表現が違う。(例)アカウミガメ=Caguama(メキシコ・中米全域) (*2) 日本ではアオウミガメの亜種とされることもある。 |
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ヒメウミガメ Olive Ridry marine turtle Tortuga marina Lora (Lepidochelys olivacea) 別名に、Lora / Parlama / Paslama などがある。 平均曲甲長:66cm ウミガメの中でも小さいほうです。小学生高学年が二人で手を繋いだくらい。 コスタリカの太平洋岸では普通に見られます。基本的に熱帯〜亜熱帯の海に生息しています。 アリバダを起こす種類として有名。(→アリバダ) 甲羅が亀甲模様というより幅広の短冊状となっています。 平均産卵数:110個 産卵周期は、17〜28日。 卵の大きさはピンポン玉とほぼ同じ。 産卵から孵化まで45〜55日かかります(オスティオナルの場合)。 食料:魚・イカ・エビ、クラゲ、海草など 観察シーズン:ほぼ1年中。アリバダの場合は特に雨季がシーズン(9〜11月が特に大規模)。 コスタ・リカでは、オスティオナルでのみ、アリバダ発生より36時間のみ村人によるウミガメの卵の採集が法律で認められています。世界でも現在ではオスティオナルだけで行なわれている保全の試みです。 注意:コスタ・リカでは合法的にウミガメの卵が流通しています。しかし、それらにまじって盗掘されたウミガメの卵も多く出まわっています。 オスティオナルで採集されるヒメウミガメの卵は、大きさ・形ともピンポン玉にとてもよく似ています。 もし、その卵がピンポン玉よりも大きめだった場合、オサガメやアオウミガメの卵の可能性が高いです。違法です。手を出されないようお願いします。 |
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オサガメ Leatherback marine turtle Tortuga marina Baula (Dermochelys coriacea) 地球最大の海棲爬虫類。 深海1000mまで潜ることが出きる強者。 南氷洋を含む地球上の海で生息しています 最も絶滅の危機に瀕しているウミガメの一つ。一説では地球上にはもう5万頭しかいないとか。 英語名の「革の背中(Leather-back)」の通り、その甲羅はしっとりとした革を触っている感じです。 身体は全体的につや消しの黒色で、甲羅以外の身体には白い斑点が見られます。 その甲羅は、他のウミガメとは違ってメロンパンのような縦に5本の嶺があります。 平均曲甲長:148.7cm (太平洋)、152.0cm(カリブ海) とにかく大きい! とにかく大きい!!! 頭とヒレを入れれば、普通サイズの布団にどかっと乗っかる位の大きさです。みなさんの部屋にベッドがあればそこいっぱいに乗ってまくらに頭が乗っている姿をイメージしてみてください。 ベッドの脇からは手が(前ヒレが)飛び出しています。 その前ヒレは大きく、カモフラージュのため砂を撒く時はブワッと風と砂が来ます。 その体重は最大700kgとも800kgとも言われています。 平均産卵数:82個(普通サイズ)、112個(産卵巣に産まれる総数) オサガメの卵は普通サイズのほかに、孵化できない小さいサイズのものも一緒に産卵されます。 産卵周期:9日。 主な食料:クラゲ 別名、blue turtle 観察シーズン:9月〜3月(太平洋)、2月〜8月(カリブ海) 注意:ウミガメ調査ボランティアなどに参加しなければ産卵をじっくりと最後まで見たり近寄って触る機会はまずありません。 特に、コスタ・リカの国立公園は観察時のルールが厳しいです。 |
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タイマイ Hawksbill marine turtle Tortuga marina Carey (Eretmochelys imbricata) 平均曲甲長:79cm 産卵周期:14−16日 主な食料:カイメン、甲殻類など 甲羅が装飾品の材料やインテリア素材として使われる。 特にカリブ海側で違法な漁が行われ絶滅の危機に瀕している。 ベッコウ細工の原料となるため日本との関わりが深い。 見る機会が非常に少ない種類です。 2年間、コスタ・リカ太平洋岸に住んで産卵した跡しか見たことがありませんでした。 |
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アオウミガメ Green marine turtle Tortuga marina Verde (Chelonia midas mydas) 別名:Verde / Blanca 平均曲甲長:99cm 産卵周期:12日 主な食料:海草。草食です。 草食のために肉に臭みがないためか、食材として使われていたときもありました。 現在、コスタ・リカではウミガメを獲って肉を食用とすることは禁止されています。もっとも、カリブ海側ではウミガメの食文化があるのでウミガメ漁が残っているところもあります。 クロウミガメ Black marine turtle Tortuga marina Tola (または、Tortuga marina Negra) (Chelonia midas agassizzi) 余談ですが、日本語ではアオウミガメ、英語やスペイン語を直訳するとミドリウミガメです。信号も日本は青(英語/スペイン語ではgreen/verde)。なぜか日本では、欧米の緑=青となるようです。 さらに余談ですが、別名の"Blanca"はスペイン語の"白"です。アオウミガメだのクロウミガメだのシロウミガメだの、ころころと色が変わっています。 |
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その他、アカウミガメ、ケンプヒメウミガメ、ヒラタウミガメは、コスタリカではほとんど、またはまったく見られないので省略します。 ヒラタウミガメはオーストラリア北東部でのみ見られる種類です。 ケンプヒメウミガメはメキシコ湾で見られる、最も小さい種類のウミガメです。 参考文献: 「ウミガメは減っているか 〜その保護と未来〜」 紀伊半島ウミガメ情報交換会・日本ウミガメ協議会 共編 "Las Tortugas Marinas", Orrego Vásquez C. M., 2002, PRMVS-Universidad Nacional "Manual para mejores prácticas de conservación de las tortugas marinas en Centroamérica", Chacón D., Valerín N., Cajiao M. V., Gamboa H. y Marín G., 2000, PROARCA-Costas, PROARCA-CAPAS |
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