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○ 採集・出荷作業
○ 保全活動

アリバダ、ウミガメの一種、ヒメウミガメの大産卵現象。オスチオナル、コスタリカ。
○ ウミガメの卵の採集・・・取っていいの?


 たくさんのウミガメが上陸し産卵し産卵をしていきました。

その数はのべ、数千から数万頭、大規模なときで数10万頭にもなり、100万頭を越えるときもあります。歩く場所がないほど密集しているところもありました。
アリバダが集中して起こるのは主産卵地という900mほどの狭い砂浜だと前にお話ししました。

この狭いところで数万頭ものウミガメが産卵をします。
アリバダ、産卵巣
1m
9個のニドが確認できる。

ウミガメの卵
クリック!
満潮時。
白いものは卵の殻。

すると、前の産卵巣を後から上陸してきたウミガメが掘り返して壊してしまうということが起こってしまいます。
コスタ・リカ大学の研究では主産卵地の1mの砂浜から12個の産卵巣が見つかったこともあります。
右の写真には9つの産卵巣があって、上側にある1つの産卵巣は後に掘られた産卵巣に壊されくっついています。


 高潮線(満潮の時に波の届く高さ)よりも低いところで産卵をしてしまうウミガメもいます。
波打ち際から高潮線まではゆるい坂になっていて、体力がなかったり、大きな流木があるとそれを乗り越えられないのです。

また、産んだ時は満潮でも波がかぶらなくても大潮の時や嵐の時には波がかぶり流されてしまうところもあります。

卵が波をかぶると呼吸ができないので死んでしまいます。
そして、波に洗われて産卵巣が露出します。


 砂浜の奥の木や草が生えているところで産卵をするウミガメもいます。
砂の中に有機物が多く、それが腐るため砂の中の卵が必要とする酸素を使ってしまい、卵が孵化する可能性が低くなります。



アリバダの時には、それらの孵化する可能性の低い卵を採集することが出来ます。


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○ ヒメウミガメの卵の保護及び合理的利用プロジェクト

 スペイン語の原文では、
"Proyecto de aprovechamiento racional, conservación y manejo de los huevos de tortuga"
と書きます。

コスタ・リカでは、オスティオナルで、アリバダの時だけヒメウミガメの卵の採集をすることが法律で認められています。
違法ではありません。
アリバダが始まってから36時間だけ卵の採集が認められています。


ADIOのロゴ。
ウミガメの卵の出荷用の
袋には必ず付いている。
卵の採集が認められているのは、オスティオナルのコミュニティの自治協会「オスティオナル総合開発協会(ADIO)」の会員だけです。
2002年1月現在、会員は218名です。

会員になれるのはオスティオナルの住民で15歳以上の社会人です。
協会に登録するしないは自由です。

会員になることで、アリバダ時のウミガメの卵の採集や海浜の清掃、仔ガメの回帰の手伝い、コミュニティのいろいろな公共の仕事をし、その代りにウミガメの卵を売った収益から配当を受けます。売却益の70%が会員で分配されます。

オスティオナルで採集されたウミガメの卵はADIOが一括して卸しており、首都サンホセなど都市部に送られ中央市場の魚屋などで売られています。






△ ウミガメの卵の採集・出荷作業
▽ 保全活動


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